なぜ男はこんなにも生きづらいのだろうか。社会的な役割、経済的なプレッシャー、そして常に期待される「男らしさ」。これらももちろん生きづらさの一因ではある。しかし私が考えるに、男性が生きづらくなる最大の理由は他でもない「性欲」に囚われていることにある。
性欲は人間にとって根源的な欲求であり、子孫を残すための生物学的本能である。だが現代社会において、この性欲は私たち男性を支配し、その行動や思考、さらには自己評価にまで大きな影響を及ぼしていると言わざるを得ない。
私たちは幼い頃から、多かれ少なかれ性的な情報に触れて育つ。インターネットの普及によりその機会は爆発的に増えた。どこを見ても魅力的な女性が溢れ性的なイメージが氾濫している。そして、その情報に触れるたびに、私たちの内なる性欲は刺激され増幅されていく。
この絶え間ない性欲の刺激は私たち男性に様々な問題を引き起こす。まず最も直接的な影響としてオナニーによる処理が挙げられるだろう。10代の若いうちは大丈夫だが、20代後半から30代、40代と年齢を重ねてもポルノに脳を支配されオナニーばかりしていれば時間、体力、金銭といったリソースをことごとく浪費してしまう。
性欲に支配された状態では、私たちは常に「足りない」という感覚に苛まれる。より刺激的な体験を求め、満たされることのない欲望の泥沼に足を踏み入れてしまう。これは決して満たされることのないサイクルであり、私たちを常に不満と欠乏感に苛むことになる。
そしてふとした拍子に現実の自分にはセックスの相手をしてくれる女性なんて一人もいない事実を思い出してしまう。
そうやって私たちの自己肯定感を蝕み、生きづらさを増幅させる。
では、この負の連鎖から抜け出すには性欲を自分の意思でコントロールできるようになるしかない。
無駄な射精を控え、そのエネルギーを別のことに使う。最初は運動で発散するのがハードルが低い。
コツコツやる。今日からやる。自分に負ける日があっても、とにかく続ける。
そうやって性欲を超越した先に待っているのは真の自由である。欲望に振り回されることなく自分の内なる声に耳を傾け、自分の意思で人生を選択できる自由だ。