現代社会は男性の自己肯定感を低下させる仕組みに満ちている。成功した「強者男性」の華やかな生活を何度も目にして自分と比較し、自己評価を下げるループへと私たちを誘い込むのだ。
SNSが煽る終わりのない比較
SNSは私たちの生活を可視化し他者との比較を容易にした。一昔前であれば身近なコミュニティ内での比較で済んでいたものが、今や世界中の「成功者」や「魅力的な男性」と自分を比較することが可能になった。彼らの経済力、容姿、社会的地位、そして何よりも「モテ度」が、まるで優劣を測るかのように目に飛び込んでくる。
多くの男性はごく普通の人生を送っている。しかし現代社会において「普通」は注目されない。注目されるのは常に特別な存在であり、多くの男性は自分自身の「普通さ」に劣等感を抱くようになる。
自分には彼らのような輝かしい実績もなければパートナーもいない。そう自覚するたびに自己肯定感は確実に削り取られていくのである。
「普通」では女性に選ばれない
この自己肯定感の低下に拍車をかけるのが、「女性に選ばれない」という現実である。年齢にもよるが、基本的に恋愛市場は女性優位であり、男性は常に「選ばれる側」にならざるを得ない。
そしてかつてのような「妥協」や「ご縁」という感覚は薄れ、まるで就職先でも探すかのように、より良い条件・より魅力的な男性を求める傾向が顕著になっている。それは当然の欲求であるとも言えるが、その結果として、多くの「普通以下」と見なされる男性たちは恋愛市場において見向きもされない状況に置かれている。
周囲を見渡せば、普通に良い人だなと感じても恋愛では全く立場がない男性は多い。彼らは決して人間的に劣っているわけではない。しかし現代の女性が求める男性像とはかけ離れている。
マッチングアプリで課金してメッセージを送っても返事すらこない、返事がきても「そうですか」でおわり、デートになんて漕ぎつけるわけもなく、まして交際なんてあり得ない。
というか、勇気を出してメッセージを送っても女性から見て内容が良くなければ「気持ち悪い」とされ犯罪者予備軍のような扱いをされることもある。
そうした経験を繰り返すうちに、多くの男性は「自分は誰にも選ばれない」「自分は負け組だ」「自分は♂として劣っている」といった絶望感に苛まれるようになる。
自己肯定感を高める難しさ
社会からは常に「もっと稼げ」「もっと成功しろ」「もっとモテろ」といったメッセージが発せられ、そのメッセージに応えることができなければ男性は女性を獲得できず、性欲を満たせず、欲求不満と劣等感のダブルパンチに苦しめられる。
意を決してマッチングアプリなどを始めても、恋愛市場においては多くの男性が選ばれない現実を突きつけられる。
そんな男の苦しみは常に「自己責任」とされ、誰も助けてはくれないどころか軽侮の対象となる。
そんな中でも前を向いて生きていくにはどうすればいいのか。
そして、自分自身を受け入れられるような心のあり方を模索していく必要がある。
私は自分でも答えを探し続けると共に、YouTubeやブログでの活動を通じて、そのヒントを発信し続けたい。