私はこれまで何度も心を病み、一度は自殺寸前まで追い詰められた経験がある。家にあった懸垂マシンにバイク用のワイヤーロックをかけて首を吊る寸前まで行った。だから今、私の家に懸垂マシンは置いていない。死にたくなってもすぐに首を吊れないようにしている。もっと元気になったらまた買うかもしれないけどね。便利だし。
で、多くの人が精神的な不調を感じた時に「メンタルクリニックに行けばすべて解決する」と考えているかもしれない。しかし私の経験から言わせてもらえばそれは大きな誤解だ。
はっきり言ってしまえば、精神科や心療内科は「診断書」や「薬」を買うための場所だと私は思っている。
もちろん入院したり拘束されたりするほど重篤な症状を抱えている方はその限りではない。そこは誤解しないでほしい。
しかしそうではなく単に「病んでいる」だけなら、クリニックは我々が思うほど大袈裟なものではないかもしれない。
私が経験したことはまさにそのことを物語っている。
ある時、私は「人の目が気になって仕方ない」という悩みを医師に打ち明けた。すると医師はこんなことを言ったのだ。
「え、私はさっきから態度悪いと思うけど、全然気にしてなさそうだよね?」
私は愕然とした。私の悩みを理解しようとする姿勢は微塵も感じられず、まるで私の訴えを否定するかのような物言いだった。
また別のクリニックでは、初診で紹介状がないことを怒られた(普通に予約できたのに)上に、何の目的かわからない採血をされ、高額な医療費だけを請求されたこともある。
さらにさらに別のクリニックでは、私が自身の抱える問題や苦しみを色々と相談すると、
「それで、私はどうすればいいんですか?」
などと逆に医師から問いかけられたこともあった。まるで私自身の問題は私自身で解決すべきだと言われているような気がした。
ほかにも色々あるがこのくらいにしておこう。
これらの経験を通じて私は痛感した。メンタルクリニックはあくまで一時的なサポートや、症状を緩和するための手段を提供してくれる場であり、私たちの人生のすべてを好転させる魔法の場所ではないと。
結局のところ、自分を救えるのは自分だけである。
どん底まで行き、様々な経験をして、私はこの真理を突き付けられた。誰かに何かをしてもらいたいと期待している時点で自分の人生は好転しない。
自分自身の内側から変化を起こすことだけが真の解決に繋がる。
もちろん専門家の助けが必要な時もある。先ほども述べたように、日常生活を送ることすら困難な方もいるだろう。
しかしそこまでではない私たちは、結局のところ自分で自分と向き合って、自力で状況を打開する努力をしなければならないのだ。メンタルクリニックは、そのための「きっかけ」や「道具」を与えてくれる場所であり、それ以上でもそれ以下でもない。
もし今あなたが精神的な不調に悩んでいて、メンタルクリニックに行けばすべて解決すると考えているなら、一度立ち止まって考えてみてほしい。