どん底にいた時私は本気で死を考えていた。目の前は真っ暗で希望なんてどこにも見当たらなかった。毎日が苦痛で、ただ時間が過ぎ去るのを待つ。そんな私を誰も助けてはくれなかった。会社は私に出勤できないなら辞めてくれと告げ、社会は容赦なく税金や保険料の支払いを催促してきた。
「誰も助けてはくれない」という事実を突きつけられた時、私はひどく打ちのめされた。
その絶望の中で私は一つの真実に気づかされた。それは誰も助けてはくれないからこそ自分から助けを求めなければならないということ。どんなに辛かろうが、自分から行動を起こさなければ何も変わらない。
それまでの私はまさにテイカー(taker)であった。常に与えられることを期待し、自分からは何も行動を起こそうとしない子供のような存在だった。誰かが私を助けてくれるのが当たり前だと心のどこかで思い込んでいたのだ。
そこから這い上がろうともがく中で私は初めて「大人になる」という感覚を味わった。自分の人生の責任は自分自身にあり、自分の問題を解決できるのは最終的に自分だけだという厳しくも確かな自覚であった。
これは「誰にも頼るな」ということではない。むしろ助けが必要な時に「助けてほしい」と明確に声を上げ、具体的な行動を起こすことの重要性を学んだということだ。
ただ漠然と待っているだけでは誰もあなたの心の内を察することはできない。具体的なSOSを発して初めて人は手を差し伸べることができる。
あの時私は誰にも助けられなかった。しかし、そのおかげで私は本当に大切なことを学んだ。自分の足で立ち自分の人生を切り開く強さを手に入れたのだ。もしあの経験がなければ今の私は存在しない。
そして今私は自分の人生を自分の意思で歩んでいる。