人は他者の夢や希望に対して必ずしも友好的な態度を示すわけではない。むしろ往々にして嘲笑の対象となったり、悪意ある妨害に遭うこともある。
多くの人間が抱く「夢を語れば応援してくれる」という理想が幻想に過ぎないことは、誰でも薄々分かっているんじゃないだろうか。人は皆それぞれ独自の価値観で生きている。他者の目標や現状を打ち破ろうとする意欲は、時に彼らにとって異物となったり、時には脅威として映ったりする。故に周囲は誰もが現状に満足している「普通の人」であることを望む。
多くの人は他人が困難に直面している姿を見て親身になって相談に乗るように振る舞うかもしれない。しかしあなたが目標に向かって邁進している姿を見れば、それを「無謀な挑戦」と揶揄し、あるいは「どうせ無理だ」と諦めさせようとする。
だからこそ自身の心に秘めた野望は決して軽々しく口にしてはならない。それはあなたが大切に育てている種のようなものだ。まだ芽吹かぬうちに風雨に晒したり土壌を荒らされてしまっては、その種は永遠に発芽しないだろう。そんな感じで自分の野望は静かに育てるべきものだ。
真に偉大なことを成し遂げた人物は、その多くが自身の野望を公言することなく、ひたすら黙々と努力を積み重ねてきた。彼らは周囲の雑音に惑わされることなく自身の内なる声に耳を傾け、自らの手で道を切り開いてきたはずだ。
もし何か大きなことを成し遂げたいと願うならば、まず何よりも「秘匿する」という覚悟を持つべきである。あなたの計画、あなたの戦略、あなたの努力の過程、その全てを親しい友人や家族にさえ話す必要はない。孤独に耐え、ひたすら自分の内なる情熱を燃やし続けるのだ。
耐えるというか、むしろ楽しもう。私は楽しい。人知れず毎日積み上げている自分のことが好きになったし、自分で自分を応援したくなる。
野望がまだ形をなしていない、漠然としたものであったとしても構わない。重要なのは誰にも触れさせずに温め続けることだ。そして一歩一歩着実に実現に向けて行動し続けることである。小さな成功体験を積み重ね、自信を深め、スキルを磨き、知識を吸収する。その全てを一人で進めるのだ。
私たちはそれぞれの野望を胸に秘めたる炎を静かに燃やし続けよう。