世の中には「困ったときはお互い様」「誰かがきっと見ていてくれる」といった温かい言葉が溢れている。しかし現実においては、そんな甘い期待を冷酷に打ち砕く瞬間が何度も訪れる。
「誰も助けてくれない」という事実はもはや悲しむべきことではなく前提といえる。
これは人間不信になったという意味ではない。他者が何かをしてくれたときはそれを純粋に感謝し予期せぬ幸運として受け取る。しかし最初からそれをあてにすることはない。これにより無駄な失望や怒りで心を消耗することがなくなった。
誰も助けてくれないのであれば自分ができることを増やすしかない。
誰も助けてはくれないというと、悲劇のヒロインが口にするような悲観的な響きを持つ気がする。しかし、その真意を深く理解し腹に落としたとき、それは人生を切り拓くための最も力強い福音となる。