私たちは基本的に感情やモチベーションの波に乗り、それに翻弄されている。まるで嵐の中の小舟のように気分の高揚に舞い上がることもあれば、逆に沈滞に打ちひしがれることもある。
しかしだからこそ感情にとらわれず「粛々とやる人間」が周囲と差別化できる。
世の中のほとんどの人は、「やる気」がなければ行動できないと思い込んでいる。私もそうだった。感情が伴わなければ生産性は上がらないと信じ込んでいる。確かに感情は行動を後押しする強力なエンジンとなって、高揚感や情熱は一時的に私たちを行動に駆り立てる。しかしその燃料は常に供給されるわけではない。
気分が良い時だけ全力で働き、気分が乗らない時は停滞する。物事の進行がモチベーションに左右され、目標達成は常に運任せとなる。
だからこそ感情ではなく計画や習慣に淡々と従う。やる気があろうがなかろうが、気分が高揚していようが落ち込んでいようが、淡々と目の前のタスクをこなす。まるで精密な機械のように手順を踏み着実に積み重ねていく。
この「粛々とやる」という姿勢は、地味だが強力な差別化要因となる。感情に流される人々が立ち止まっている間に私たちは一歩でも前進する。それが積み重なれば、いつの間にか容易には覆せない差となっている。
感情に振り回されることで、彼らは本来持っているはずの潜在能力を発揮できずにいる人は大勢いる。その隙間を縫って進み、感情の起伏に左右されず安定したパフォーマンスを発揮することで少しずつ競争優位性を確立できる。
もちろん、感情を持つこと自体を否定するわけではない。感情は人間性の一部であり、豊かさをもたらすものでもある。しかし、それが行動を妨げる足かせとなるのであれば、それを切り離す術も把握しておきたい。それができれば今よりもっと自由に行動できるはずだ。